ダルビッシュ選手に学ぶ「死を意識すること」

有名な話で、スティージョブズが毎朝鏡に向かい

「今日が人生最後だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか?」

と問っていたという話がある。

 

僕は、少なくとも一昨年まで、自分がいつか必ず死ぬという事実について、真剣に考えることがなかった。

 

そして、今でも、毎日「明日死ぬなら何をするか」とか考えて生活をしているわけではない。

 

僕は、プロ野球が好きだ。

 

よく野球の動画鑑賞に数時間を費やしてしまうことがある。

 

いつも、オススメ動画にいくつか野球の動画が出てくるのだが、一昨年、ダルビッシュ有に関する動画が出てきた。

 

その中で、ダルビッシュ氏が練習に真剣に取り組むようになったエピソードとして語っていたのが、

 

「大量失点した試合の日の夜、夢を見た。自分が野球を引退するときの夢。このまま何も変えずに野球人生を過ごしたらこうなるのだと思った。野球の神様がチャンスをくたと思う」

 

詳細には覚えていないが、こういった内容の話だ。引退は、野球人生における死を意味している。

 

ダルビッシュ選手は、怖いほどストイックだ。

 

食生活についても何冊も本を読み研究しているし、本業に死ぬ気でコミットしている他、英会話やゲーム実況なども行っている。

 

終わりを意識することがモチベーションを上げ、それを継続できるという例のひとつだが、このダルビッシュ選手の話は僕の心に刺さった。

 

プロ野球選手の中でも、1軍で活躍できないまま現役を終える選手は少なくない。

 

僕は、もし自分がプロ野球選手だったら、どう過ごしたいと思うかを考えた。

 

もし、プロ野球選手だったら、ダルビッシュ選手のように過ごしたいと考える。

 

練習をサボって、あるいはただこなすだけの練習をして、2軍から脱却できないままプロ野球人生を終えたくないからだ。

 

では自分の今の人生はどうだろうと考えた。

 

プロ野球選手だったらこう過ごしたいと考えているが、自分の人生の過ごし方は、まさしく2軍から脱却できない選手のそれではないかと思った。完全にそうだった。

 

僕は、学生時代、歴史の勉強があまり好きではなかった。

 

年号や人物の名前を憶えても何の役にたつかわからなかったからだ。

 

しかし、最近は、歴史を学ぶのが大好きだ。

 

それは、学生時代にやったような勉強ではなく、他人の人生の歴史を学ぶこと。

 

ダルビッシュ選手の野球人生を学ぶ。他の選手の野球人生と比べる。

 

そこにどんな差があり、どういった意識で取り組んでいるか。

 

自分が興味がある分野で、人物史を学ぶことは、非常に面白い。

 

僕は、ダルビッシュ選手から、「終わりを意識すること」の重要性を学んだ。